アセトアミノフェン(アルピニー、アンヒバ、カロナール、コカール等)の効果、副作用、その他の特徴について詳しく解説

アセトアミノフェン(アルピニー、アンヒバ、カロナール、コカール等)

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アセトアミノフェンは解熱鎮痛剤として広く使用されている薬です。
医療用医薬品の商品名はアンヒバ、アルピニー、カロナール、コカールなどがあります。
剤形も豊富で、錠剤の他、小児でも飲みやすい細粒、原末、シロップ、さらに坐薬タイプのものもあります。
また、比較的安全な薬であるため、アセトアミノフェンは市販薬にも広く使用される有効成分です。
ここではこのアセトアミノフェンの効果、副作用、その他の特徴について詳しく紹介します。

アセトアミノフェンの効果

アセトアミノフェンはシクロオキシゲナーゼという酵素の働きを阻害することによって解熱鎮痛剤としての効果を発揮します

 

そこで、体内でのシクロオキシゲナーゼの働きと発熱、痛みとの関係を紹介します。

 

シクロオキシゲナーゼとは?

シクロオキシゲナーゼ(COX)は、アラキドン酸という脂質からプロスタグランジンという物質を作り出すのを助ける酵素です。

 

細菌やウイルス感染など炎症が起こる際に、炎症部位で働いている免疫細胞からインターロイキンなどの炎症性サイトカインという物質が放出されます。
この炎症性サイトカインはシクロオキシゲナーゼの働きを活性化させる作用があります。
これによって、炎症時にはシクロオキシゲナーゼはより多くのプロスタグランジンを作り出します。

 

プロスタグランジンが発熱を起こすメカニズム

シクロオキシゲナーゼによって作り出されたプロスタグランジンは間脳の視床下部という部位に存在する体温調節中枢に作用します。
体温調節中枢は体温が一定の温度になるように体温の設定を行っています。
プロスタグランジンが体温調節中枢に作用すると、体温調節中枢は体温をより高くするように設定体温を変更し、これに合わせるように体に働きかけるようになります。
体温調節中枢が体温を上げるように体に働きかける時には、交感神経と運動神経の活性化を利用して体温を上げます。
交感神経が活性化すると、以下のような反応が起こります。

 

  • 脂肪の燃焼を促し、熱を産生する
  • 皮膚を通る血管を収縮させ、体の内側から外側へ熱が放散していくのを防ぐ

 

また、運動神経の働きを活性化することで、全身の骨格筋を震えさせ、これによって熱を発生させます。

 

つまり、細菌、ウイルス感染などの炎症反応によって活性化されたシクロオキシゲナーゼはプロスタグランジンを通常よりも多く作り出し、体温調節中枢に働きかけることで発熱を起こすのです

 

プロスタグランジンが痛みを起こすメカニズム

実は、プロスタグランジンは痛みを起こすというよりは、痛みを起こりやすくする補助をする働きがある物質です

 

痛みはブラジキニンなど発痛物質が末梢神経の末端に存在する侵害受容器を直接刺激することによって起こります。
ブラジキニンなどの発痛物質が侵害受容器に与える刺激が一定値以上になると末梢神経の末端から電気刺激が脳へと送られます。
これを脳が痛みと認識して人は痛みを感じます。
末梢神経の末端から電気刺激が発生するために必要な侵害受容器への刺激の値を、閾値といいます。

 

プロスタグランジンにはこの閾値を低下させる作用があります
つまり、電気刺激が発生するために必要な侵害受容器への刺激のハードルが低くなるのです。
このプロスタグランジンの働きによって、ブラジキニンなどの発痛物質がいつもより少ない侵害受容器への刺激で痛みを生じさせることができるようになります。

 

つまり、細菌、ウイルス感染などの炎症反応によって活性化されたシクロオキシゲナーゼは、通常よりも多くプロスタグランジンを産生し、侵害受容器の閾値を低下させ、ブラジキニンなどの発痛物質で痛みが起こりやすくするのです。

 

アセトアミノフェンの解熱鎮痛作用の正体

もう一度申し上げますが、アセトアミノフェンはシクロオキシゲナーゼの働きを阻害する薬です。
細菌やウイルス感染など炎症反応で活性化したシクロオキシゲナーゼの活性化を逆に抑制するのです。
これによって、炎症によって増加していたプロスタグランジンの産生量が減少します

 

ここまででも紹介してきた通り、プロスタグランジンは視床下部の体温調節中枢の設定体温を高く設定させることで発熱を起こし、また、侵害受容器の閾値を低下させて痛みが起こりやすくする働きがあります。
アセトアミノフェンによって、このプロスタグランジンの産生量が減少するわけですから、視床下部の体温調節中枢の設定体温を再び低くさせ、侵害受容器の閾値を再び高くさせます。
この結果、解熱効果、および鎮痛効果を発揮するのです。

 

アセトアミノフェンの特徴

解熱鎮痛剤の中では副作用が起こりにくい

一般的な解熱鎮痛には主にロキソプロフェン(ロキソニン)やイブプロフェン(ブルフェン)などの非ステロイド性酸性抗炎症薬(NSAIDs)が使用されることが多いです。
非ステロイド性酸性抗炎症薬(NSAIDs)もアセトアミノフェンと同様にシクロオキシゲナーゼの働きを阻害することによって抗炎症効果を発揮します。
作用メカニズムは同じなのですが、アセトアミノフェンは非ステロイド性酸性抗炎症薬よりも副作用が起こりにくいという特徴があります。
例えば、食欲不振、腹痛、嘔吐などの消化器系の副作用はアセトアミノフェンの方が起こりにくいです
その他、喘息を誘発しにくく、腎機能を低下させにくいです

 

小児でも使用できる解熱鎮痛剤

小児に処方される解熱鎮痛剤はアセトアミノフェンとイブプロフェン(ブルフェン)が主流となっています。
これはインフルエンザや水ぼうそうの小児の解熱鎮痛のために、他の解熱鎮痛剤を使用するとライ症候群が起こることがあるためです。
ライ症候群では急性脳症や脂肪肝といった症状が起こり、死に至ることも多いです。
しかし、アセトアミノフェンとイブプロフェン(ブルフェン)に関してはインフルエンザや水ぼうそうの時に使用してもライ症候群を引き起こすリスクが少ない解熱鎮痛剤とされています
このことからアセトアミノフェンは小児にも盛んに使用されるのです。

 

特に高用量使用時に肝機能を低下させる恐れがある

アセトアミノフェンは解熱鎮痛剤の中では肝機能を低下させるリスクが高い薬です
体内に入ったアセトアミノフェンのごく一部が肝臓で代謝されて、N−アセチルパラベンゾキノニミンという肝毒性のある物質に変換されるためです。
このことから特に肝機能が元々低下している方は注意が必要な薬と言えます。
また、高用量のアセトアミノフェンを使用した際に肝障害が起こりやすいので、量が多い場合には特に注意が必要です。

アセトアミノフェンを服用できない人(禁忌)

以下の条件のいずれかに該当する場合、アセトアミノフェンを使用することができません。

 

@消化性潰瘍(胃潰瘍、十二指腸潰瘍)のある方(内服薬のみ)
A重篤な血液の異常のある方
B重篤な肝障害のある方
C重篤な腎障害のある方
D重篤な心機能不全のある方
Eアセトアミノフェンを過去に使用して過敏症(薬物アレルギー)を起こしたことのある方
Fアスピリン喘息の方、又は過去にアスピリン喘息を起こしたことのある方

 

消化性潰瘍(胃潰瘍、十二指腸潰瘍)のある方(内服薬のみ)

消化性潰瘍(胃潰瘍、十二指腸潰瘍)のある方がアセトアミノフェンを服用すると症状が悪化する恐れがあるため使用できないこととされています。
ここまででも紹介してきた通り、アセトアミノフェンはシクロオキシゲナーゼ(COX)の働きを阻害することによって、プロスタグランジンの産生を抑制し、解熱鎮痛効果を発揮する薬です。
ただ、プロスタグランジンは胃粘膜を作るためにも重要な働きをしている物質です
胃粘膜は胃壁の表面に存在していて、胃酸や飲食物によって胃壁が傷つけられるのを防いでいます。
もし、プロスタグランジンの産生量が少なくなると胃粘膜の産生量が減少し、胃酸から胃壁を保護することができなくなります
消化性潰瘍の方は、元々胃が傷ついているので、アセトアミノフェンによってプロスタグランジンの産生量が減少し胃粘膜が産生されなくなると、より症状が悪化してしまう恐れがあるのです。
このため、消化性潰瘍の方はアセトアミノフェンを使用できないこととされているのです。
ちなみに、使用できないのはアセトアミノフェンの内服薬だけで、坐薬は使用できることとされています。

 

重篤な血液の異常のある方

重篤な血液の異常のある方がアセトアミノフェンを使用すると、アセトアミノフェンの影響で血液障害がその後も重篤な状態となりやすくなるため、使用できないことされています。
アセトアミノフェンは血液の凝固に関与する血小板の機能を抑制し、血液を固まりにくくします。
こういったことが血液障害の予後に影響を与える恐れがあるので、重篤な血液障害のある方はアセトアミノフェンを使用できないこととされているのです。

 

重篤な肝障害のある方

重篤な肝障害のある方がアセトアミノフェンを使用すると、その後も肝障害が重篤な状態となりやすくなるため、使用できないこととされています。
これはアセトアミノフェン自体が肝機能を悪化させることがある薬であるためです。
アセトアミノフェンは体内に吸収されると、全体の5%は肝臓で代謝されてN−アセチルパラベンゾキノニミンという物質に変換されます。
このN−アセチルパラベンゾキノニミンが肝臓の機能不全を引き起こします。
このため重篤な肝障害のある方はアセトアミノフェンを使用できないこととされているのです。

 

重篤な腎障害のある方

重篤な腎障害のある方がアセトアミノフェンを使用すると、その後、腎障害がさらに重篤な状態となる恐れがあるため、使用できないこととされています。
腎障害のある方は腎臓からの尿生成量を正常の人と同等に保つために血圧を高くするように体の機能が調節されます。
しかし、この血圧の上昇によって腎臓に負荷がかかり、さらに腎機能が低下するという負の連鎖反応が起こってしまいます。
この負の連鎖を食い止めるため、人の体ではプロスタグランジンが働き、腎臓の血管を拡張させ、腎血管に過剰な圧力がかからないようにしています。
しかし、アセトアミノフェンによってシクロオキシゲナーゼが阻害されプロスタグランジンの産生量が減少すると、腎機能低下を食い止める機能が働かなくなり、結果として腎障害が悪化するリスクが高まるのです
このため、重篤な腎障害のある方はアセトアミノフェンを使用できないこととされているのです。

 

重篤な心機能不全のある方

重篤な心機能不全の方がアセトアミノフェンを使用すると、循環系のバランスが損なわれ、心不全を悪化させる恐れがあるので、使用できないこととされています。
アセトアミノフェンによってシクロオキシゲナーゼの働きが阻害されプロスタグランジンの産生量が減少すると、腎臓からの尿の生成量が少なくなり、その結果体内に水分がたまりやすい状態となります
すると、通常よりも体を循環する血液の量は多くなりやすくなります。
送り出す血液の量が多い分、心臓には負担がかかります。
これが影響して心不全がさらに悪化してしまう恐れがあるのです。
こういった理由から、重篤な心機能不全の方はアセトアミノフェンを使用できないこととされているのです。

 

アセトアミノフェンを過去に使用して過敏症(薬物アレルギー)を起こしたことのある方

過去にアセトアミノフェンを使用して過敏症(薬物アレルギー)を起こしたことがある方が再度アセトアミノフェンを使用すると、再び過敏症(薬物アレルギー)を起こす確率が非常に高いです。
過敏症(薬物アレルギー)は重篤になると、呼吸困難、意識消失、血圧低下などが起こり、命を落とす危険性もあります。
こういったリスクを回避するためにも、過去にアセトアミノフェンを使用して過敏症(薬物アレルギー)を起こしたことがある方はアセトアミノフェンを使用できないこととされているのです。

 

アスピリン喘息の方、又は過去にアスピリン喘息を起こしたことのある方

アスピリン喘息の方、またはその既往歴がある方がアセトアミノフェンを使用すると喘息症状が誘発される恐れがあるので、アセトアミノフェンを使用できないこととされています。
これにはアセトアミノフェンのシクロオキシゲナーゼ阻害作用が関与しています。

 

シクロオキシゲナーゼはアラキドン酸という脂肪酸をプロスタグランジンに変換するのに必要な酵素です。
しかし、アセトアミノフェンによってシクロオキシゲナーゼの働きを阻害するとアラキドン酸からプロスタグランジンが出来なくなります。
では、アラキドン酸はプロスタグランジンに変換されないからアラキドン酸のままなのかと言えばそうではありません。

 

アラキドン酸はリポキシゲナーゼという酵素の働きによってロイコトリエンに変換されます。
このロイコトリエンは気管支収縮作用を持っており、喘息発作の誘発に深く関わっています。

 

アセトアミノフェンを使用した際には、プロスタグランジンに変換されなかったアラキドン酸がロイコトリエンとなるので、通常よりロイコトリエンの産生量が多くなり、喘息発作を誘発しやすい状態になります

 

アスピリン(バファリン)も実はシクロオキシゲナーゼの働きを阻害することで解熱鎮痛効果を発揮する薬なのですが、アセトアミノフェンと同様の機序で喘息発作を誘発することがあり、これをアスピリン喘息といいます。

 

アスピリン喘息の方がアセトアミノフェンを使用すると、アスピリン喘息の原因となっているロイコトリエンの増加に拍車をかけてしまいます
また、アスピリン喘息を起こしたことがある方は、起こしたことがない方と比較して、アセトアミノフェンでも喘息発作を起こしやすい傾向があります

 

こういった理由から、アスピリン喘息の方、又は過去にアスピリン喘息を起こしたことのある方はアセトアミノフェンを使用できないこととされているのです。

 

アセトアミノフェンと他の薬との飲み合わせ

アセトアミノフェンは併用してはいけないとされる薬は存在しません。
ただし、併用する上で注意が必要な薬はいくつか存在します。
それは以下のものです。

 

炭酸リチウム(リーマス)

アセトアミノフェンと炭酸リチウム(リーマス)とを併用すると、併用していない場合と比較してリチウムの血中濃度が高くなり、リチウム中毒を起こしやすくなります。
これはアセトアミノフェンがプロスタグランジンの産生を抑制することによって、腎臓からのリチウム排泄も抑制され、リチウムの血中濃度が上昇するために起こります。

 

チアジド系利尿剤

アセトアミノフェンとチアジド系利尿剤とを併用するとチアジド系利尿剤の効果を減弱させる恐れがあります。
これはアセトアミノフェンがプロスタグランジンの産生を抑制することによって、水やナトリウムなどの腎臓からの排泄を抑制し、これがチアジド系利尿剤の作用を打ち消してしまうために起こります。

 

ワルファリンカリウム(ワーファリン)

アセトアミノフェンとワルファリンカリウム(ワーファリン)とを併用すると、ワルファリンカリウム(ワーファリン)の効果を増強する恐れがあります。
ワルファリンは血液中では大部分が血漿タンパク質と結合しており、これは薬効を示しません。
しかし、アセトアミノフェンも血漿タンパク質と結合し、ワルファリンを血漿タンパク質から遊離させる作用があります。
これによって血漿タンパク質と結合していないワルファリンの割合が増え、ワルファリンの効果が増強するのです。

 

肝薬物代謝酵素を誘導する薬

肝薬物代謝酵素を誘導する薬には以下のものが挙げられます。

 

  • カルバマゼピン(テグレトール)
  • フェノバルビタール(フェノバール)
  • フェニトイン(アレビアチン、ヒダントール)
  • プリミドン
  • リファンピシン(リファジン)
  • イソニアジド(イスコチン)

 

これらの薬のいずれかを長期間服用している方がアセトアミノフェンを使用すると、肝臓でアセトアミノフェンから肝毒性のあるN−アセチルパラベンゾキノニミンができやすくなり、肝障害が通常よりも起こりやすくなります。

 

抗生物質、抗菌剤

アセトアミノフェンと抗生物質、抗菌剤とを併用することによって、過度の体温低下が起こりやすくなります。
この理由については未だ解明されていません。

 

アセトアミノフェン使用中に起こる主な副作用

アセトアミノフェンを使用している時には主に以下の副作用が起こることがあります。

 

嘔吐、腹痛、食欲不振などの消化器症状

アセトアミノフェンを使用時には嘔吐、腹痛、食欲不振などの消化器系の副作用が起こりやすいです。(内服薬)
これは、アセトアミノフェンの作用によってプロスタグランジンが産生されなくなると、胃粘膜が作られにくくなり、胃が荒れてしまうために起こります。
そのため、アセトアミノフェンが処方される際には一緒に胃薬が処方されることもあります。
もし、アセトアミノフェン使用時に胃の調子が悪くなるようであれば医師に相談してみましょう。

 

肝機能異常

アセトアミノフェンを使用時には肝機能異常が起こることがあります。
これは体内に入ったアセトアミノフェンのごく一部がN−アセチルパラベンゾキノニミンという肝臓毒性のある物質に変換されることによって引き起こされます。
肝機能が低下した場合には、黄疸(皮膚が黄色っぽくなる)、倦怠感などが起こることがあります。
こういった症状が気になる場合には医師に相談するようにしましょう。

 

アセトアミノフェン使用中に起こり得る重大な副作用

ここでは起こることはまれではあるものの、起こると重大な問題となるアセトアミノフェンの副作用を紹介します。

 

ショック、アナフィラキシー

アセトアミノフェンを使用時には、ショック、アナフィラキシーが起こることがあります。
ショック、アナフィラキシーが起こると、呼吸困難、血圧低下、意識障害、じんましん、嘔吐といった症状が起こります。
これらはアセトアミノフェンに対する過敏症(薬物アレルギー)が原因となって引き起こされます。
このように重篤な過敏症(薬物アレルギー)が起こると命を落とす危険性もあるので、アセトアミノフェンを使用中にこういった症状が気になるようであれば早めに医師に相談するようにしましょう。

 

喘息発作の誘発

アセトアミノフェンを使用時には喘息発作が誘発されることがあります。
これはアセトアミノフェンがシクロオキシゲナーゼの働きを阻害することによって、プロスタグランジンが産生されなくなった分、ロイコトリエンの産生量が増えることによって起こります。
ロイコトリエンは気管支を収縮し喘息発作を誘発します。
もし、アセトアミノフェンを使用時に喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューといった呼吸音)、呼吸困難、咳など喘息発作の症状が起こった場合には早めに医師に相談するようにしましょう。

 

劇症肝炎、肝機能障害

アセトアミノフェンを使用時には劇症肝炎や肝機能障害が起こることがあります。
これは体内に入ったアセトアミノフェンのごく一部がN−アセチルパラベンゾキノニミンという肝毒性をもつ物質に変換されることによって起こります。
特にアセトアミノフェンを高用量使用した際に起こりやすい副作用です。
黄疸、倦怠感、意識消失といった症状が起こることがあるのでそういった症状に心当たりがある場合は早めに医師に相談するようにしましょう。

 

その他の重大な副作用

アセトアミノフェンを使用時には、他に以下の重大な副作用が起こることがあります。

 

  • 中毒性表皮壊死融解症(TEN)や皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)といった重篤な皮膚障害
  • 顆粒球減少症
  • 間質性肺炎
  • 間質性腎炎、急性腎不全

 

妊娠中、授乳中のアセトアミノフェンの使用

妊娠中のアセトアミノフェンの使用

妊娠中、または妊娠している可能性のある女性は治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみアセトアミノフェンを使用できることとされています。
つまり、アセトアミノフェンを使用できないわけではないものの、医師の慎重な判断のもとで使用する必要があるのです。
妊娠後期にアセトアミノフェンを使用した場合、胎児に動脈管収縮が起こることがあるため、妊娠後期のアセトアミノフェンの使用は特に注意する必要があります。

 

妊娠後期でのアセトアミノフェンの使用で起こりうる胎児動脈管収縮とは?

通常、母親から生まれてきた人間の体の中では、左心、大動脈、末梢の動脈、末梢の静脈、大静脈、右心、肺動脈、肺静脈、左心の順に血液が循環しています。
しかし、胎児の場合は呼吸をして酸素を肺から取り込む必要がありません。
このため、右心から送り出される血液の大部分が動脈管という血管を通って大動脈へとスキップするようになっています。
出生後には逆に肺に血液が流れる必要があるので、正常な場合この動脈管は出生後すぐに閉鎖されます。

 

もし、アセトアミノフェンを妊娠後期に使用した場合にはこの動脈管が収縮して血液の通り道が狭くなってしまうことがあります。
すると、右心はうまく血液をその先に送り出すことができないため、送り出すためにより大きな負荷がかかるようになってしまいます。
この影響で右心に機能不全が起こり、胎児が死亡してしまうことがあるのです。

 

他のシクロオキシゲナーゼを阻害する解熱鎮痛剤でもこの胎児動脈管収縮は起こり、ロキソプロフェン(ロキソニン)、イブプロフェン(ブルフェン)、ジクロフェナク(ボルタレン)など多くの解熱鎮痛剤が妊娠後期には禁忌となっています。
それらと比較すれば、アセトアミノフェンはより安全とされており妊娠後期でも使用されることがありますが、それでも注意が必要です。

 

授乳中のアセトアミノフェンの使用

アセトアミノフェンは授乳中の女性でも使用することが可能です
アセトアミノフェンを使用していても授乳を中止する必要はありません。

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オラペネム(テビペネム)はカルバペネム系抗生物質で唯一の内服薬です。肺炎、副鼻腔炎、中耳炎の治療に用いられます。オラペネム(テビペネム)は各種耐性菌を含むあらゆる細菌に抗菌作用を発揮する薬で、主に他の抗生物質が効かない場合の最終手段的に使用されます。
セフジトレンピボキシル(メイアクト)の効果、副作用、その他の特徴
セフジトレンピボキシル(メイアクト)はセフェム系抗生物質であらゆる細菌感染症の治療に用いられます。セフジトレンピボキシル(メイアクト)はセフェム系の中では効く細菌の種類が多いです。ただセフジトレンピボキシル(メイアクト)服用中は下痢が起こりやすいです。
セフジニル(セフゾン)の効果、副作用、その他の特徴
セフジニル(セフゾン)は様々な感染症に用いるセフェム系抗生物質です。セフジニル(セフゾン)は鉄、アルミニウム、マグネシウムと一緒に服用すると体に吸収されにくくなり効果が弱まります。また、セフジニル(セフゾン)服用の影響で便や尿が赤色になることがあります。
セフテラム(トミロン)の効果、副作用、その他の特徴
セフテラム(トミロン)は様々な細菌感染症の治療に用いられるセフェム系抗生物質です。セフテラム(トミロン)はセフェム系の中では多くの種類の細菌に抗菌活性を発揮するタイプの薬です。トミロン細粒小児用10%は抗生物質の中では比較的飲みやすい薬です。
セフポドキシムプロキセチル(バナン)の効果、副作用、その他の特徴
セフポドキシムプロキセチル(バナン)は感染症の治療に用いられるセフェム系抗生物質です。セフポドキシムプロキセチル(バナン)服用中に起こる主な副作用は下痢です。またセフポドキシムプロキセチル(バナン)は妊娠中、授乳中でも服用でき子供は生後1か月から服用できます。
ファロペネム(ファロム)の効果、副作用、その他の特徴
ファロペネム(ファロム)は様々な感染症に用いるペネム系抗生物質です。ファロペネム(ファロム)はセフェム系やペニシリン系の抗生物質と同様に細菌の細胞壁合成を阻害する薬ですが、これらより多くの菌種に抗菌作用を発揮します。またファロペネム(ファロム)は下痢を起こしやすい抗生物質です。
ホスホマイシン(ホスミシン)の効果、副作用、その他の特徴
ホスホマイシン(ホスミシン)は細菌感染症に用いられる抗生物質です。ホスホマイシン(ホスミシン)は腸管出血性大腸菌感染症(O−157など)の治療に有効性を示すことが証明された唯一の抗生物質です。
ミノサイクリン(ミノマイシン)の効果、副作用、その他の特徴
ミノサイクリン(ミノマイシン)は細菌感染症の治療に用いられる抗生物質です。ミノサイクリン(ミノマイシン)は特にニキビ(ざ瘡)やマイコプラズマ肺炎の治療に用いられることが多いです。ただ、歯や骨の形成に影響があるため、小さな子供や妊婦はほぼ使用されません。
バラシクロビル(バルトレックス)の効果、副作用、その他の特徴
バラシクロビル(バルトレックス)は単純疱疹(ヘルペス)、水痘(水ぼうそう)、帯状疱疹、性器ヘルペスの治療に用いられる抗ウイルス薬です。バラシクロビル(バルトレックス)はアシクロビル(ゾビラックス、ビクロックス)の体内への吸収率を改良した薬です。
クラバモックス、オーグメンチンの効果、副作用、その他の特徴
クラバモックス、オーグメンチンはアモキシシリンというペニシリン系抗生物質にクランブラン酸カリウムが配合されている薬で、クランブラン酸カリウムによってβ−ラクタマーゼを産生する耐性菌にも有効性を示します。
デスロラタジン(デザレックス)の効果、副作用、その他の特徴
デスロラタジン(デザレックス)はアレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患に伴うかゆみの治療に用いられる抗ヒスタミン薬です。デスロラタジン(デザレックス)は眠気等副作用が出にくいこと、いつ服用しても構わないことが特徴で使いやすい薬となっています。
セファレキシン(ケフレックス)の効果、副作用、その他の特徴
セファレキシン(ケフレックス)は細菌感染症の治療に用いられるセフェム系抗生物質です。セファレキシン(ケフレックス)は古くから存在する第一世代のセフェム系抗生物質であり、グラム陽性菌に抗菌作用を発揮します。
セファクロル(ケフラール)の効果、副作用、その他の特徴
セファクロル(ケフラール)は細菌感染症の治療に用いられるセフェム系抗生物質です。セファクロル(ケフラール)はセフェム系抗生物質の中でも第一世代セフェム系抗生物質に分類され、グラム陽性菌に抗菌作用を発揮しやすいという特徴があります。
ビラスチン(ビラノア)の効果、副作用、その他の特徴
ビラスチン(ビラノア)は2016年に発売された比較的新しい抗ヒスタミン薬です。 ビラスチン(ビラノア)は眠気、口の渇き(口渇)といった抗ヒスタミン薬に起こりやすい副作用が起こりにくいのが特徴で、効果は抗ヒスタミン薬の中では中程度です。
ベポタスチン(タリオン)の効果、副作用、その他の特徴
ベポタスチン(タリオン)はアレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患に伴うかゆみの治療に用いられる抗ヒスタミン薬です。ベポタスチン(タリオン)は第二世代抗ヒスタミン薬なので、眠気、口渇等の副作用は起こりにくいです。効果の強さは抗ヒスタミン薬の中では中程度です。
アシクロビル(ゾビラックス、ビクロックス)の効果、副作用、その他の特徴
アシクロビル(ゾビラックス、ビクロックス)は主に単純疱疹、水痘(水ぼうそう)、帯状疱疹の治療に用いられる薬です。アシクロビル(ゾビラックス、ビクロックス)は副作用が比較的起こりにくい薬ですが、下痢、肝機能異常が副作用として起こることがあります。
トラネキサム酸(トランサミン)の効果、副作用、その他の特徴
トラネキサム酸(トランサミン)は鼻血など出血が起こった際の止血薬や抗炎症薬として使用される薬です。トラネキサム酸(トランサミン)は古くから存在する薬で、小さな子供、妊婦、授乳婦が使用しても安全に使用できることが確認されている薬です。
スルタミシリン(ユナシン)の効果、副作用、その他の特徴
スルタミシリン(ユナシン)は細菌感染症に用いるペニシリン系抗生物質です。スルタミシリン(ユナシン)はβ−ラクタマーゼを産生する耐性菌に対しても有効で、ペニシリン系抗生物質の中では様々な菌種に有効性を示しやすい抗生物質です。
スプラタスト(アイピーディ)の効果、副作用、その他の特徴
スプラタスト(アイピーディ)は気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎といったアレルギー性疾患の治療に用いられる抗アレルギー薬です。スプラタスト(アイピーディ)は他の抗アレルギー薬とは異なる作用機序で働く薬で、副作用が出にくいことが特徴です。
クレマスチン(タベジールなど)の効果、副作用、その他の特徴
クレマスチン(タベジールなど)は蕁麻疹、湿疹、かゆみなどアレルギー性皮膚疾患、アレルギー性鼻炎の治療に用いられる第一世代抗ヒスタミン薬の1つです。クレマスチン(タベジールなど)服用中には特に小児に痙攣の副作用が起こりやすくなったり、眠気が起こったりするので注意が必要です。
デキストロメトルファン(メジコン等)の効果、副作用、その他の特徴
デキストロメトルファン(メジコン等)は中枢性非麻薬性鎮咳薬の一種で咳止めとして広く使用されています。デキストロメトルファン(メジコン等)は麻薬性鎮咳薬と比べて、便秘、口渇などの副作用が起こりにくく、依存性もありません。
酸化マグネシウム(マグミット)の効果、副作用、その他の特徴
酸化マグネシウム(マグミット)は主に便秘の際に緩下剤として使用されますが、制酸剤や尿路シュウ酸カリウム結石の予防にも用いられます。酸化マグネシウム(マグミット)を使用する際にはテトラサイクリン系抗生物質やニューキノロン系抗菌薬など併用薬との相互作用に注意が必要です。
ジメモルファン(アストミン)の効果、副作用、その他の特徴
ジメモルファン(アストミン)は咳止めとして使用される薬です。この薬は延髄の咳中枢に作用することで咳を止めます。比較的副作用の出にくい薬ですが、耐糖能異常を起こすこともあるので糖尿病の方はジメモルファン(アストミン)を服用する際にはより注意が必要です。
ペントキシベリン(トクレス、ガイレス)の効果、副作用、その他の特徴
ペントキシベリン(トクレス、ガイレス)は咳止めとして使用される薬です。非麻薬性鎮咳薬に分類されるため、依存性、耐性は生じません。また、ペントキシベリン(トクレス、ガイレス)は抗コリン作用、局所麻酔作用を併せ持つ咳止めの薬です。
レスプレンの効果、副作用、その他の特徴
レスプレンは咳止めとして使用される薬です。延髄の咳中枢に作用して咳を止めます。また、レスプレンは痰を切れやすくする作用も有しています。非麻薬性鎮咳薬なので副作用が起こりにくいです。
フスタゾールの効果、副作用、その他の特徴
フスタゾールは咳止めとして使用される薬です。有効成分のクロペラスチンが延髄の咳中枢に作用することで咳を起こしにくくします。また、フスタゾールは気管支平滑筋弛緩作用、抗ヒスタミン作用も併せ持つ咳止めです。
ブロムヘキシン(ビソルボン)の効果、副作用、その他の特徴
ブロムヘキシン(ビソルボン)は去痰薬で、内服薬の錠剤、散剤に加え、吸入薬、注射薬が存在します。ブロムヘキシン(ビソルボン)はネバネバした痰をサラサラにして、さらに線毛運動を促進することによって痰を切れやすくします。
ケイツーの効果、副作用、その他の特徴
ケイツーはビタミンK2製剤でビタミンKの補充のために用いる薬です。ビタミンKが欠乏するとビタミンK欠乏性出血症になる恐れがあります。この予防のために主に新生児、乳児に使用されます。
ピコスルファート(ラキソベロン)の効果、副作用、その他の特徴
ピコスルファート(ラキソベロン)は主に便秘に使用する下剤です。便秘の他、手術の後、造影剤服用後の排便促進や、大腸検査前の腸内容物の除去のためにも用いられます。大腸刺激性下剤で耐性が生じることがあります。
タンニン酸アルブミン(タンナルビン)の効果、副作用、その他の特徴
タンニン酸アルブミン(タンナルビン)は下痢に用いられる薬です。腸の粘膜に穏やかな収れん作用を発揮することで、腸に起こる炎症を抑え、下痢に対して治療効果を発揮します。また、タンニン酸アルブミン(タンナルビン)は子供や妊婦も服用できる安全な薬です。
ガランターゼの効果、副作用、その他の特徴
ガランターゼは乳糖不耐症の治療に用いられる薬です。ガランターゼは乳糖の消化、分解を促進する酵素であるβ−ガラクトシダーゼを含有しており、乳糖不耐症による下痢、腹部膨満感を改善します。
ミルラクトの効果、副作用、その他の特徴
ミルラクトは乳糖不耐症による下痢や腹部膨満といった症状を改善する薬です。有効成分はβ−ガラクトシダーゼで、体の中で不十分なβ−ガラクトシダーゼを経口摂取して補うための薬です。
オリザチームの効果、副作用、その他の特徴
オリザチームは乳糖不耐症に伴う下痢や消化不良などの消化器症状を改善する薬です。乳糖不耐症は乳糖を分解するβ−ガラクトシダーゼの働きが不十分であるために起こりますが、オリザチームはこのβ−ガラクトシダーゼを補充することで乳糖不耐症を改善します。
カラシミーゼの効果、副作用、その他の特徴
カラシミーゼは乳糖不耐症に伴う下痢等の症状を改善する薬です。乳糖不耐症は乳糖を分解するβ−ガラクトシダーゼの働きが不十分で、乳糖が分解されないことが原因となって起こりますが、カラシミーゼはβ−ガラクトシダーゼそのもので、服用すると乳糖の分解を助けます。
ロペラミド(ロペミン)の効果、副作用、その他の特徴
ロペラミド(ロペミン)は下痢止めとして使用される薬です。腸の蠕動運動を抑制することによって腸の内容物を腸に長くとどまらせて水分の吸収を促し下痢を改善します。通常、ロペラミド(ロペミン)は非感染性の下痢に使用されます。
フスコデの効果、副作用、その他の特徴
フスコデはジヒドロコデインリン酸塩酸、dl−メチルエフェドリン塩酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩の3種類の有効成分が配合されている薬で、咳止めとして使用されます。12歳未満には通常使用されません。
クラリスロマイシン(クラリス、クラリシッド)の効果、副作用、その他の特徴
クラリスロマイシン(クラリス、クラリシッド)はマクロライド系抗生物質の一種で細菌感染症の治療に用いられます。様々な種類の細菌に抗菌効果を発揮し、下痢などの消化器系の副作用が他の抗生物質よりも起こりにくいことが特徴です。
エリスロマイシン(エリスロシン)の効果、副作用、その他の特徴
エリスロマイシン(エリスロシン)はマクロライド系抗生物質で細菌感染症の治療に用いられる薬です。下痢などの消化器系の副作用が起こりにくいため、広く臨床現場で使用される抗生物質の一つとなっています。
アジスロマイシン(ジスロマック)の効果、副作用、その他の特徴
アジスロマイシン(ジスロマック)はマクロライド系抗生物質で細菌感染症の治療に用いる薬です。効果の持続性に優れており、少ない服用回数で長期間効果が持続します。
ロキシスロマイシン(ルリッド)の効果、副作用、その他の特徴
ロキシスロマイシン(ルリッド)はマクロライド系抗生物質で細菌感染症の治療に用いられます。他のマクロライド系抗生物質と比較して、他の薬との飲み合わせに問題が起こりにくいです。
ルパタジン(ルパフィン)の効果、副作用、その他の特徴
ルパタジン(ルパフィン)は抗ヒスタミン薬の一種で、体内でヒスタミンの働きを抑制し、アレルギー性鼻炎や皮膚のかゆみ、じんましんの症状を改善します。さらに、抗PAF作用を併せ持ち、これもアレルギー症状の改善に有効です。
アゼラスチン(アゼプチン)の効果、副作用、その他の特徴
アゼラスチン(アゼプチン)は第二世代抗ヒスタミン薬でアレルギー性鼻炎、蕁麻疹などの皮膚疾患、喘息の治療に用いられる薬です。第一世代抗ヒスタミン薬と比べて眠気等の副作用が起こりにくいですが、第二世代抗ヒスタミン薬の中では起こりやすいです。
ゾフルーザ(バロキサビル)の効果、副作用、その他の特徴
ゾフルーザ(バロキサビル)は抗インフルエンザ薬です。1回服用するだけでインフルエンザの治療が完了する薬です。副作用が起こりにくく安全性にも優れた抗インフルエンザ薬です。

 
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