イナビルの効果、副作用、その他の特徴を詳しく解説

イナビルの効果、副作用、その他の特徴

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イナビルはインフルエンザウイルス感染症の治療に用いる薬です。
また、インフルエンザウイルス感染の予防のためにも用いられます。
イナビルは粉末の薬を吸入する吸入薬です。
粉末の吸入が可能な子供や大人に使用されています。
ここではこのイナビルの効果、副作用、その他の特徴について詳しく紹介します。

イナビルの効果

イナビルの有効成分ラ二ナミビルはノイラミニダーゼ阻害薬という種類の薬です。
ノイラミニダーゼとはインフルエンザウイルスの持つ酵素のことをいいます。

 

インフルエンザウイルスは人の細胞内で増殖し、その細胞から脱出して新たな細胞へと移動し、そこでさらに増殖する、ということを繰り返します。
感染細胞から脱出することを脱殻といいますが、この脱殻に必要となるのがノイラミニダーゼです。

 

イナビルの有効成分ラニナミビルはノイラミニダーゼの働きを阻害することでインフルエンザウイルスは感染細胞から脱殻することができなくなり、これにより増殖することができなくなります
このようにしてイナビルはインフルエンザウイルス感染症に効果を示します。

 

イナビルの特徴

1回使用するだけでOK

イナビルは1回の使用でインフルエンザウイルス感染症に対する治療効果を発揮します。
これはイナビルの有効成分が肺や気道に長時間とどまりやすくなっているためです

 

イナビルには有効成分のラニナミビルオクタン酸エステル水和物が含まれています。
これが吸入によって、気道や肺に到達するとその組織内で加水分解を受け、ラニナミビルとなります。
このラニナミビルは気道や肺にとどまりやすい性質を持っているため、長時間抗インフルエンザ効果が持続するのです。

 

抗インフルエンザ薬には内服薬のタミフルや吸入薬のリレンザも存在しますが、この2つの薬は5日間使い続ける必要があります。
これらに比べ、イナビルは手間もかからず、かつ使い忘れの心配もないため薬物治療の効果の向上が期待できます

 

耐性ウイルスが発生しにくい

近年従来から広く使用されてきた抗インフルエンザ薬のタミフルに対して耐性を持つインフルエンザウイルスが出現してきたと言われています。
耐性を持つとは、遺伝子変異などを起こすことによってある薬が効かないように姿を変えることをいいます。
つまりタミフルは場合によっては効果の出にくい薬になってきているのです。

 

タミフルに対する耐性ウイルスの出現の原因としては、タミフルを5日間使い切らないことが多々あったことが挙げられます。
タミフルを服用すると5日も経たずしてインフルエンザの症状が改善することが多いです。
この場合どうしてもタミフルの服用を途中やめにしてしまう人が出てきます。

 

しかし、体の症状はおさまっていても体の中のインフルエンザウイルスは弱りながらも生き残っていることがあります。
この生き残ったインフルエンザウイルスはタミフルのことを学習し、今度はタミフルに痛い目にあわされないようにタミフルが効きにくいウイルスへと変貌していくのです。
これこそが耐性を獲得する過程なのです。

 

一方、イナビルは1回の薬の使用で効果が持続する薬です。
このためインフルエンザウイルスが死滅してしまう時まで薬が効き続ける可能性が高いのです。
よって、イナビルに対する耐性ウイルスは出現しにくいのです
それにより広く使用されるようになろうとも、安定した効果が期待できるのです。

 

吸入に失敗した場合が大変

1回の使用で終わるのはメリットでもありデメリットでもあります。
10歳未満の場合は2回の吸入で、10歳以上の場合は4回の吸入で薬の使用が終わるわけですが、吸入に失敗すれば残り回数はわずかしかありません。
特に10歳未満の場合は1回吸入に失敗すると残り1回分しか吸入できないということになります。

 

小さなお子さんの場合は使用法の理解が難しく、容器を加えてから吸わずに呼気をはき出してしまい、容器内の薬の粉が飛んでいってしまうことがよくあります。
タミフルやリレンザは使用回数が多いものの、1回失敗しても残りの使用回数が多いため、薬の効果に大きな影響が出ることは少ないですが、イナビルは1回の失敗が大きく治療効果に影響する可能性があるということです。

 

このことを踏まえ、十分にお子さんに使用法と注意点を理解させてからイナビルを使用するようにしましょう。

 

ちなみにイナビルの使用に失敗したために追加でイナビルを処方してもらうためにかかる費用は全額自己負担となってしまいます。

 

イナビルを使用してはいけない人

今までイナビルを使用して過敏症(薬物アレルギー)を起こしたことのある方はイナビルを使用することができません。
今まで過敏症を起こしたことがある方がイナビルを使用すると、再度過敏症を起こすリスクが高いためです。

 

イナビルの使用方法

イナビルはインフルエンザウイルス感染症の治療と感染予防のために用いられる薬です。
治療に用いる場合と感染予防に用いる場合とでは使用方法が異なる場合があります。

 

インフルエンザウイルス感染症の治療に用いる場合

イナビルは10歳未満の場合と10歳以上の場合とで使用量が異なります。

 

10歳未満の場合はラニナミビルオクタン酸エステルとして20mg(容器1本分)を一度に全て吸入します。

 

一方、10歳以上の場合はラニナミビルオクタン酸エステルとして40mg(容器2本分)を一度に全て吸入します。

 

インフルエンザウイルス感染予防に用いる場合

インフルエンザウイルス感染予防に用いる際にも10歳未満の場合と10歳以上の場合とで使用量が異なります。

 

10歳未満の場合にはラニナミビルオクタン酸エステルとして20mg(容器1本分)を一度に全て吸入します。
つまり、治療に用いる場合と使用量、使用方法ともに同じです。

 

一方、10歳以上の場合はラニナミビルオクタン酸エステルとして40mg(容器2本分)を一度に全て吸入するか、1日1回1回20mg(ラニナミビルオクタン酸エステルとして。容器1本分)を2日間吸入します。

 

つまり、10歳以上の場合は2日に分けて1本ずつ使用するという方法もあるのです。

 

イナビルは1歳から使用することができますが…

イナビルは一応1歳から使用することが可能な薬ではあります。
しかし、実際に1歳の子供が吸入薬をうまく使用できるわけがありません。
1歳以上で吸入薬の使用が可能な場合に処方することとされています。

 

つまり、あまりにも小さな年齢で吸入薬の使用に不安がある場合は使用が推奨されていません。

 

発症後なるべく早く使用する

イナビルはインフルエンザウイルスに感染して発症後、なるべく早く使用する方が効果的です。
具体的には発症後48時間以内に使用しなければ効果がないと言われています。

 

イナビルはインフルエンザウイルスが体の中で増殖していく過程を阻害する薬です。
しかし、インフルエンザウイルスの増殖スピードは非常に早く発症48時間後には体内のインフルエンザウイルスの数はピークに達します。
つまり、発症して48時間後以降に使用してもウイルスの増殖過程ではないためあまり治療効果が得られないのです。

 

イナビルの予防効果はどれくらい持続する?

イナビルはインフルエンザウイルスの感染の予防のために用いられますが、その予防効果は薬の使用開始後10日まで持続します。
10日以降に関しては予防効果は確認されていません。

イナビルの副作用

イナビルは吸入薬で、呼吸器官に局所的に作用するため副作用が現れにくい薬ではあります。
しかし、まれに以下の副作用が現れることがあります。

 

過敏症(薬物アレルギー)

イナビルの使用で過敏症(薬物アレルギー)が起こることがあります。
この時、呼吸困難、蕁麻疹、血圧低下、顔面蒼白、冷汗といった症状が現れることがあります。
場合によっては意識消失を伴うこともあります。
こういった症状が現れた場合には医師に相談するようにしましょう。

 

咳、呼吸困難

ここまでで紹介してきた通り、イナビルは粉末の吸入薬です。
粉を吸い込むことによって気道が敏感に反応して、咳が出たり、気道が狭くなって呼吸困難を起こしたりすることがあります。
特にぜんそくの方ではこの副作用が起こりやすいです
ぜんそくをお持ちの方は十分に注意しながら使用し、いざ咳や呼吸困難といった副作用が起こった時にすぐ対処できるように準備をしておきましょう。

 

乳製品にアレルギーのある人は注意が必要

イナビルの粉末の中には乳に含まれるタンパク質が含まれています。
そのため乳製品にアレルギーがある方が使用した際にアレルギー反応を起こすことがあります
このため乳製品にアレルギーのある方は慎重にイナビルを使用することとされています。

 

その他の副作用

その他、イナビルの使用中には下痢、吐き気、めまいといった副作用が現れることがあります。

 

異常行動について

2005年から2007年あたりにかけてタミフル使用中に子供が異常な行動を起こしマンションから転落死する事故が多く報道されました。

 

ただこの異常行動はタミフル使用中にのみ起こるわけではありません。
ここまで紹介してきたイナビルを使用中にも異常行動が起こることがあります。
ちなみにタミフルやイナビル使用中以外に抗インフルエンザ薬ではリレンザを使用中にも異常行動が起こることが報告されています。
また抗インフルエンザ薬を使用していないインフルエンザウイルス感染者においても、インフルエンザ脳症を起こして、異常行動が起こることがあります。

 

つまり異常行動が抗インフルエンザ薬のせいなのか、それともインフルエンザウイルス感染によるものなのかはいまだ解明されていないのです。

 

イナビルを使用中のお子さんには異常行動に関して以下の点に注意する必要があります。

 

  • 熱が出ている間は近くで見守る(少なくとも薬を使用してから2日間は様子を見守る)
  • 窓になるべく近づけないようにする

 

妊娠中、授乳中の母親のイナビルの使用について

妊娠中の女性のイナビルの使用

妊婦、又は妊娠している可能性のある女性のイナビルの使用に関しては、「治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること」とされています。
つまり、妊娠中でもイナビルが使用できないわけではないということです。
ちなみに妊娠中のイナビルの使用によって、イナビルの有効成分ラニナミビルは胎盤を通過して胎児に達することが報告されています。

 

授乳中の母親のイナビルの使用

授乳中の母親がイナビルを使用する場合には、授乳を中止することとされています。
これはイナビルの有効成分のラニナミビルが乳汁中へと移行するためです。

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レスプレンは咳止めとして使用される薬です。延髄の咳中枢に作用して咳を止めます。また、レスプレンは痰を切れやすくする作用も有しています。非麻薬性鎮咳薬なので副作用が起こりにくいです。
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フスタゾールは咳止めとして使用される薬です。有効成分のクロペラスチンが延髄の咳中枢に作用することで咳を起こしにくくします。また、フスタゾールは気管支平滑筋弛緩作用、抗ヒスタミン作用も併せ持つ咳止めです。
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ロペラミド(ロペミン)は下痢止めとして使用される薬です。腸の蠕動運動を抑制することによって腸の内容物を腸に長くとどまらせて水分の吸収を促し下痢を改善します。通常、ロペラミド(ロペミン)は非感染性の下痢に使用されます。
アセトアミノフェン(アルピニー、アンヒバ、カロナール、コカール等)
アセトアミノフェンは解熱鎮痛剤として広く使用されています。特に小児の解熱鎮痛に用いることのできる貴重な解熱鎮痛剤です。インフルエンザや水ぼうそうの際にも使用することができます。
フスコデの効果、副作用、その他の特徴
フスコデはジヒドロコデインリン酸塩酸、dl−メチルエフェドリン塩酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩の3種類の有効成分が配合されている薬で、咳止めとして使用されます。12歳未満には通常使用されません。
クラリスロマイシン(クラリス、クラリシッド)の効果、副作用、その他の特徴
クラリスロマイシン(クラリス、クラリシッド)はマクロライド系抗生物質の一種で細菌感染症の治療に用いられます。様々な種類の細菌に抗菌効果を発揮し、下痢などの消化器系の副作用が他の抗生物質よりも起こりにくいことが特徴です。
エリスロマイシン(エリスロシン)の効果、副作用、その他の特徴
エリスロマイシン(エリスロシン)はマクロライド系抗生物質で細菌感染症の治療に用いられる薬です。下痢などの消化器系の副作用が起こりにくいため、広く臨床現場で使用される抗生物質の一つとなっています。
アジスロマイシン(ジスロマック)の効果、副作用、その他の特徴
アジスロマイシン(ジスロマック)はマクロライド系抗生物質で細菌感染症の治療に用いる薬です。効果の持続性に優れており、少ない服用回数で長期間効果が持続します。
ロキシスロマイシン(ルリッド)の効果、副作用、その他の特徴
ロキシスロマイシン(ルリッド)はマクロライド系抗生物質で細菌感染症の治療に用いられます。他のマクロライド系抗生物質と比較して、他の薬との飲み合わせに問題が起こりにくいです。
ルパタジン(ルパフィン)の効果、副作用、その他の特徴
ルパタジン(ルパフィン)は抗ヒスタミン薬の一種で、体内でヒスタミンの働きを抑制し、アレルギー性鼻炎や皮膚のかゆみ、じんましんの症状を改善します。さらに、抗PAF作用を併せ持ち、これもアレルギー症状の改善に有効です。
アゼラスチン(アゼプチン)の効果、副作用、その他の特徴
アゼラスチン(アゼプチン)は第二世代抗ヒスタミン薬でアレルギー性鼻炎、蕁麻疹などの皮膚疾患、喘息の治療に用いられる薬です。第一世代抗ヒスタミン薬と比べて眠気等の副作用が起こりにくいですが、第二世代抗ヒスタミン薬の中では起こりやすいです。
ゾフルーザ(バロキサビル)の効果、副作用、その他の特徴
ゾフルーザ(バロキサビル)は抗インフルエンザ薬です。1回服用するだけでインフルエンザの治療が完了する薬です。副作用が起こりにくく安全性にも優れた抗インフルエンザ薬です。

 
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