坐薬を2種類以上使用する時の使う順番は?使う間隔をどれだけ空けるべき?

坐薬を2種類以上同時に使用したい場合の使用方法、手順

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特に小さな子供の場合は薬の服用が困難な場合がよくあります。
そういった時には坐薬が使用されることもしばしばあります。
しかし、坐薬を複数種類同時に使わなければならない時に使い方に困りませんか?
ここでは、坐薬を複数種類同時使用する時の使用方法について紹介します。

坐薬の性質によって、使用する順番、使用間隔が異なる

坐薬は主薬(薬の有効成分)以外の基剤と呼ばれるものの種類によって2種類に分類することができます。
それは水溶性基剤の坐薬油脂性基剤の坐薬です。
名前の通り、水溶性基剤の坐薬は基剤が水に溶ける性質を持っており、反対に油脂性基剤の坐薬は油に溶ける性質を持つ坐薬です。

 

以下が主な坐薬とその分類の一覧表です。

 

薬効 有効成分名 商品名 基剤の種類
解鎮熱痛剤 アセトアミノフェン アセトアミノフェン 油脂性
アルピニー 油脂性
アンヒバ 油脂性
カロナール 油脂性
パラセタ 油脂性
ジクロフェナク アデフロニック 油脂性
ジクロフェナク 油脂性
ベギータ 油脂性
ボルタレン 油脂性
ボンフェナック 油脂性
鎮痛剤 ブプレノルフィン レペタン 水溶性
吐き気止め ドンペリドン ドンペリドン 水溶性
ナウゼリン 水溶性
抗けいれん薬 ジアゼパム ジアゼパム 水溶性
ダイアップ 水溶性
便秘治療薬 ピコサジル テレミンソフト 油脂性
炭酸水素ナトリウム・無水リン酸二水素ナトリウム 新レシカルボン 油脂性
合成副腎皮質ホルモン ベタメタゾン リンデロン 油脂性

痔治療薬

 

ジフルニルトロン吉草酸エステル・リドカイン ネリプロクト 油脂性
トリベノシド・リドカイン ポラザG 油脂性

 

 

子供がよく使用する坐薬では、ドンペリドン(ナウゼリン)やジアゼパム(ダイアップ)は水溶性基剤の坐薬で、アセトアミノフェン(アルピニー、アンヒバ、カロナールなど)は油脂性基剤の坐薬です。

 

使用する順番は水溶性基剤の坐薬を先に使用し、その後で油脂性基剤の坐薬を使用します

 

そして、使用間隔についてですが、水溶性基剤の坐薬と油脂性基剤の坐薬との使用間隔は30分以上空ける必要があります

 

なぜ使用間隔を空ける必要があるのかというと、水溶性基剤の坐薬の有効成分の体への吸収率が下がり効果が落ちてしまうからです。

 

なぜ水溶性基剤の坐薬の吸収が悪くなるのかというと、水溶性基剤の坐薬の有効成分が油に溶けやすいからです。
もし水溶性基剤の坐薬と油脂性基剤の坐薬が腸内で同時に存在すると、水溶性基剤の坐薬の有効成分は、油脂性基剤の坐薬に溶け込んでしまいます。
すると体内に吸収されず、油脂性基剤の坐薬と一緒に便で体外へ排出されてしまいます。

 

両者の使用間隔を30分以上空けると、水溶性基剤の坐薬の体内への吸収にも影響が出ないので30分以上間隔を空けるようにしましょう。

 

ちなみに水溶性基剤の坐薬同士や油脂性基剤の坐薬同士を続けて使用する場合には、30分以上間隔を空ける必要はありません
先に入れた坐薬が再び肛門から出てこないか確認できたら次の坐薬を使用しても構いません。
目安として5分から10分程度間隔を空けるといいでしょう。

 

薬の緊急性を考慮して使用する順番を考える

水溶性基剤の坐薬を先に使用して、油脂性基剤の坐薬を後に使用することは大原則ですが、水溶性基剤の坐薬を2つ以上使用する場合、または油脂性基剤の坐薬を2つ以上使用する場合には、薬の緊急性を考慮して使用する順番を決定します。

 

例えば熱性けいれんの予防などに用いられる抗けいれん薬のダイアップ坐剤と吐き気止めのナウゼリン坐剤を同時に使用したい場合、けいれんの治療の方が優先されるのでダイアップ坐剤を先に使用します。
それから5分から10分経過した後にナウゼリン坐剤を使用します。

 

便秘薬は最後に使用する

便秘薬の坐薬にはテレミンソフト坐薬や新レシカルボン坐剤があります。
これらは便を出しやすくする薬です。

 

もし他の坐薬を使用した直後に便秘薬の坐薬を使用すると、便と一緒に前に使った坐薬が出てきてしまい、十分に薬が吸収されず効果が弱まる恐れがあります
よって、便秘用の坐薬を使用するのは最後にして、他の坐薬との使用間隔を十分にとる必要があります。
具体的には、前に使用した坐薬を挿入してから1時間以上間隔を空けて、便秘用の坐薬を使うようにしましょう。

 

これは浣腸にも同様のことが言えます。
坐薬と浣腸を同時に使用したい場合には浣腸を最後に使用し、坐薬を使用してから1時間以上間隔を空けて浣腸を使用するようにしましょう。

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