粉薬が飲めない時は単シロップをもらおう。単シロップを使用した粉薬の飲み方とは?

シロップ薬しか飲めないのに粉薬が出たら単シロップをもらおう

このエントリーをはてなブックマークに追加

私は薬剤師の仕事をしていて、お子さんの薬が粉薬で出ていた時、たまに保護者の方からこのような声をいただきます。

 

「粉薬じゃなくてシロップの薬を希望したのに」
「これでは飲めない」

 

出ている薬でシロップに変えることができる薬があれば、薬を処方した医師に電話をしてシロップ薬に変更してもらえるか相談します。
しかし、シロップ薬では出すことのできない薬もあります。

 

例えば、水やシロップに溶かしてしまうと有効成分が徐々に分解して効果が落ちてしまう薬があります
このような場合は粉薬としてお出しするしかないのですが、このままでは不満そうに帰っていく保護者の方が多いです。

 

薬を飲ませるご両親のモチベーションが低くなっては、飲める薬も飲めなくなってしまう確率が上がってしまう気がしています。
薬の味を改善して子供さんにとって飲みやすくするのももちろんですが、ご両親のモチベーションを高めるためにも、このような場合は病院や薬局で単シロップをもらうことをおすすめします。

 

単シロップとはどのようなものか?

単シロップは、医薬品は何も入っていないただのシロップです。
この単シロップは医師の処方せんに出すように指示がなくても、薬局の薬剤師の判断で薬を飲みやすくするために出すことができるようになっています。

 

シロップじゃないと飲めないお子さんには、薬を飲む直前に粉薬をこの単シロップに溶いて飲ませてあげましょう。

 

液体にして有効成分が分解していく薬というのは、徐々に有効成分が分解していくものです。
よって、薬を飲ませる直前に単シロップに溶かすことは問題ありません

 

このように、単シロップに粉薬を混ぜ込んで飲ませると、効果を落とすことなくシロップ薬のように服用できるのです。

 

単シロップに薬を混ぜる手順

@単シロップを適量取り出します。糖分の取りすぎが気になる場合には、水で単シロップを薄めておきましょう。
A薬を@のシロップの中に加えます。
B溶かしすぎると薬の苦みが出やすいので、ある程度混ざったら、なるべく早めに飲ませてあげましょう。

 

注意
1回に全量を溶かしてしまうと、それを飲めなかった時に薬が足りなくなって困るので、最初は少量のシロップに少量の薬を溶かして飲ませてみましょう。
お子さんの反応がよさそうであれば残りの薬もシロップに溶いて飲ませてみましょう。

 

単シロップを出してもらうのにかかる費用

単シロップも保険適用されます。
よって、小さなお子さんでお薬代が無料の場合は、単シロップを出してもらっても追加費用はかかりません。
ただし、お薬代が無料ではない場合には、単シロップの費用もかかります。

 

ちなみに、単シロップを入れる容器代は請求されるかもしれません。
これは薬局の方針によって異なります。
シロップの容器代は1個30円程度かかる薬局が多いようです。

このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ページ

スポイドを使用して薬を飲ませる方法
薬を口に運ぶのが難しい小さな子供には、スポイドを使用して薬を飲ませる方法があります。主に0〜1歳の子供に使われる飲ませ方です。
坐薬を入れてから出てきてしまった場合の対処法
坐薬を挿入したものの、子供が踏ん張って出してしまった、というトラブルをよく耳にします。出してしまった時、もう一度坐薬を挿入してもいいのか、新しいものを挿入すればいいのかといった対処法の疑問についてここでお答えします。
薬をミルクに混ぜて服用してもいいの?
苦い薬とミルクを混ぜて服用すると、子供がミルクは苦いものと認識してしまい、ミルクを飲まなくなることがあります。また、オゼックス(トスフロキサシン)やミノマイシン(ミノサイクリン)はミルクに含まれるカルシウムによって薬の効果が弱くなります。
1日3回毎食後の薬を出されたが昼に飲めない。この時の対処法は?
1日3回の薬を昼食時に飲めない場合には、朝食後、帰宅時、就寝前の3回に時間をずらして服用する場合があります。また、1回に1.5回分を1日2回服用する場合もあります。ただ薬が効きすぎて副作用が現れることもあるので医師と相談するようにしましょう。
坐薬の使い方の手順、ポイント、テクニック
坐薬は特に薬を飲むことが難しい小さな子供や吐き気がある時に用いられる薬です。ここでは初心者向けに坐薬の基本的な使用方法、使用上の注意点、テクニックを紹介します。
1歳未満の子供に薬を飲ませる時にハチミツに混ぜて飲ませてはいけない理由
子供に薬を飲ませる時にハチミツに薬を混ぜて服用する場合がありますが、1歳未満の子供の場合、ハチミツの摂取で乳児ボツリヌス症となり、便秘や手足の脱力等の症状が現れ、最悪呼吸麻痺で死に至る場合もあるのでハチミツと混ぜることは避けましょう。
食後に子供へ薬を飲ませたらお腹いっぱいで飲まない場合の対処法
飲み薬は飲んだ後胃に到達すると胃壁を傷つけ胃に負担がかかるものが多く、食後に服用するように指示があるものが多いです。ただ、赤ちゃんなど小さな子供はお腹いっぱいでは薬を飲まないこともあります。この場合は食前や食事の途中に薬を飲ませましょう。
子供の目薬の差し方のポイント
子供に目薬を差す場合、点眼を嫌がったり、じっとできなかったりしてうまくさせないことも多いようです。ここでは目薬の使用方法の基本や子供に目薬を点眼する時のポイント、テクニックを紹介します。
浣腸の使用方法と注意点
浣腸は排便を促す薬で、便秘の時や大腸検査、手術前、出産前に使用することがあります。浣腸使用時には肛門からの出血、液漏れに注意します。便秘の場合は基本的に3日以上便が出ない時に使用します。それ以上の頻度で使用する場合は医師と相談しましょう。
ホクナリン(ツロブテロール)テープの上手な使い方
ホクナリンテープは喘息や咳に使用され、飲み薬が飲めない子供で使いやすい薬です。テープを貼った後10秒間押さえると取れにくくなります。半日貼れば1日貼った場合の約86%の薬の吸収量となり効果にほぼ影響しないため、かぶれたらはがしても構いません。
坐薬を2種類以上同時に使用したい場合の使用方法、手順
坐薬を複数種類同時に使用したい場合には使用する順番、使用間隔を適切にしなければ、効果が減弱する恐れがあります。ここでは坐薬を使用する上での正しい使用順、使用間隔について紹介します。
抗生物質を服用中に下痢をした時の対処法
抗生物質を服用すると副作用で下痢をすることがありますが、自己判断で抗生物質の服用を中止するのは必ずしもいい結果が生まれません。病気や下痢の症状次第では抗生物質を続けるように医師が判断する場合もあります。
残ってしまった薬はいつまで使える?
残ってしまった薬の使用期限は薬の種類によって異なります。シロップはもらった後2週間しか使用できませんが、粉薬は半年程度は使用できます。目薬は開封後2か月以内、塗り薬は開封後半年以内なら使用可能です。
錠剤が飲めない人が錠剤を飲む方法
錠剤を飲み込むことができない人はゼリーやプリンと一緒に飲み込むとノドを通りやすくなります。それでも飲み込むことが困難な場合は錠剤を砕いたり、液体に溶かして飲んだりする方法があります。
薬を混ぜるのにおすすめの食べ物(対象年齢:離乳食開始〜2歳)
薬を飲ませる方法の1つとして薬を食べ物に混ぜるという方法があります。特に小さな子供は食べ物と薬を混ぜることで薬を抵抗なく飲めることが多いです。小さな子供の場合は、つぶしたバナナ、すりおろしリンゴ、ヨーグルトと薬を混ぜることをおすすめします。
ピコスルファート(ラキソベロン)内用液の使用法
ピコスルファート(ラキソベロン)内用液の使い方について紹介します。混ぜてもいい飲み物や食べ物、服用のタイミング、便秘が改善した後にも継続使用するべきなのか詳しく紹介します。

 
母子の身近な病気について 子供の薬の使い方 予防接種 よく使われる薬の解説 お問い合わせ