インフルエンザワクチンの接種時期、副反応は?

インフルエンザワクチンの概要、接種時期、接種できる条件、副反応について

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インフルエンザワクチンはインフルエンザウイルスによる感染症を予防するためのワクチンです。
インフルエンザの流行が主に12月から3月ごろに起こりやすいので、毎年10〜11月ごろに予防接種が行われることが多いです。
ここではこのインフルエンザワクチンについて詳しく紹介します。

インフルエンザウイルス感染症とは?

インフルエンザ感染症は毎年12月から3月の寒い季節に流行します
主な症状としては、高熱、節々の痛み、倦怠感、咳、鼻水が挙げられます。
また、嘔吐、下痢などの消化器症状が現れることも多いです。

 

重症化すると肺炎や脳炎を引き起こします
特に問題となるのが脳炎で、意識消失、けいれん、異常行動などを引き起こします。
脳炎になると死に至ることや後遺症が残ることもしばしばあります。

 

インフルエンザワクチン接種が必要な理由

小児の重症化を防ぐため

インフルエンザウイルス感染症の重症例は小児に起こりやすいです。
この感染症を予防する上で最も効果的な方法がインフルエンザワクチンの接種です。

 

また、インフルエンザワクチンを接種したからといって、100%インフルエンザウイルスに感染しないわけではないですが、感染した時の症状は軽減されます
つまり、たとえワクチンを接種してもインフルエンザにならなかったからといって、ワクチンが全く効いていないというわけではなく症状を軽減してくれているのです。

 

高齢者の重症化を防ぐため

高齢者の場合は免疫機能が低下していることが多いです。
免疫機能が低下している人がインフルエンザウイルスに感染してしまうと、免疫がインフルエンザウイルスに打ち勝つことができず、重症化することが多いです。
高齢者の場合は特にインフルエンザウイルス感染がきっかけとなって、肺炎などを起こし、入院や死に至るケースが多いです

 

こういった背景から、高齢者の方にはインフルエンザワクチンの接種が特に推奨されています。
65歳以上の方の場合はインフルエンザワクチンの接種費用を一部助成してくれる地方公共団体も多いようです
60〜64歳でもインフルエンザウイルス感染症での重症化リスクが高いと認められた場合には費用を一部助成してくれます。
ただ、負担金の金額は地方自治体によって異なります。

 

インフルエンザワクチンを受けられない事例について

以下の条件に該当する場合はインフルエンザワクチンを接種することができません。

 

@明らかな発熱がある場合
A重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな場合
Bインフルエンザワクチンの成分によってアナフィラキシーを起こしたことがある場合
Cその他インフルエンザワクチンの接種が不適当な状態にある場合

 

インフルエンザワクチンが受けられる年齢について

インフルエンザワクチンは生後6か月から接種することができます。

 

インフルエンザワクチン接種のスケジュール

インフルエンザワクチンはインフルエンザの流行時期の直前に接種します
よって、10月から11月の間に接種することが推奨されます。

 

ただし、インフルエンザワクチンは接種後5か月しか効果が持続しないです
ですから、接種のタイミングが早すぎると流行期の終盤にワクチンの効果が弱まってくる可能性があります。

 

生後6か月以上13歳未満の場合は合計2回インフルエンザワクチンの接種を行います。
1回接種を行った後2〜4週間間隔を空けてからもう1回接種します。

 

13歳以上の場合は、1回のみの接種か2回接種かどちらかを行います

 

2回接種の場合は1回目から1〜4週間間隔を空けてから2回目の接種を行います。
ちなみに、1回目と2回目の間隔は年齢に関わらず4週間間隔を空けることが推奨されています。

 

他のワクチンとの間隔、併用について

インフルエンザワクチンを接種する前に他の生ワクチンを接種している場合には27日以上間隔を空けてからインフルエンザワクチンを接種します。
またインフルエンザワクチンを接種する前に他の不活化ワクチンを接種している場合には6日以上間隔を空けてからインフルエンザワクチンを接種します。

 

また、医師が必要と認めた場合には他のワクチンと同時に接種することが可能です。

 

インフルエンザワクチンの効果が現れるまでに要する期間

インフルエンザワクチンは不活化ワクチンです。
不活化ワクチンの場合、ワクチンの効果が発現するまでに2週間かかります

 

インフルエンザワクチンを接種してもインフルエンザになる

インフルエンザワクチンの有効率は30%程度と言われています。
これはワクチンの中でも比較的低い有効率と言えます。
ただ、ここまででも紹介した通り、ワクチンを接種しておけば、インフルエンザウイルスに感染しても症状が重くなることを阻止する効果があります。
ですから、効果が100%現れなくても、重症化のリスクが高い小児の場合にはワクチンを接種することをおすすめします。

 

インフルエンザワクチンの副反応について

副反応として多いのは注射部位に起こる、腫れ、痛みなどです。
これは2割程度の方に起こります

 

また、頻度は低いですがアナフィラキシーショックに注意する必要があります。
もし呼吸困難、吐き気、顔色が悪い、体がだるいといった症状が現れた場合には医療機関に相談しましょう
ワクチンの製造過程で鶏卵を使用するため、特に鶏卵、鶏肉にアレルギーのある方はアレルギー反応が起こるリスクが高く、注意が必要です

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