おたふくかぜワクチンの接種時期、副反応は?

おたふくかぜワクチンの概要、接種時期、接種できる条件、副反応について

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おたふくかぜはムンプスウイルスによって引き起こされるウイルス感染症です。
この感染症では耳のあたりからあごにかけて腫れや痛みが起こります。
このおたふくかぜを予防するためにおたふくかぜワクチンを接種します。
ここではこのおたふくかぜワクチンについて詳しく紹介します。

おたふくかぜワクチン接種が必要な理由

おたふくかぜは合併症が起こることが多いことも特徴の1つです。
その重篤な合併症を予防する上でワクチン接種による予防が重要なのです。

 

難聴、精巣炎が合併症の代表例で、精巣炎は場合よっては男性型不妊の原因となる恐れもあります。(ほとんどは片側の睾丸にしか影響しないので、ほぼ不妊は起こらないです。)

 

おたふくかぜワクチンは任意接種です。費用は?

おたふくかぜワクチンは任意接種です。
よって、ワクチン接種にかかる費用は有料となります。
費用は1回あたり5000円から7000円の間が一般的です

 

ちなみに、地方自治体によってはおたふくかぜワクチンにかかる費用を助成してくれるところもあります。

 

おたふくかぜワクチンを受けることができない人

以下のいずれかに該当する場合にはおたふくかぜワクチンを接種することができません。

 

@明らかな発熱がある場合
A重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな場合
Bおたふくかぜワクチンの成分によってアナフィラキシーを起こしたことがある場合
C免疫異常のある疾患や免疫機能を抑制する治療を受けている場合
D妊娠していることが明らかな場合
Eその他、おたふくかぜワクチンを接種するのに不適当な場合

 

ちなみにCについてですが、
以下の免疫抑制剤を使用中、または使用を中止してから6か月以内の場合にはおたふくかぜワクチンを接種できません。

 

1)副腎皮質ステロイド剤(プレドニゾロンなど)
2)免疫抑制剤(シクロスポリン、タクロリムス、アザチオプリンなど)

 

おたふくかぜワクチンの接種のタイミングについて

おたふくかぜワクチンは生後12か月から接種することができます
ただし、生後24か月から60か月の間に接種することが望ましいとされています

 

おたふくかぜワクチンは1〜2回接種します。
2回接種しておく方がより万全と言えるでしょう

 

他のワクチンとの接種間隔、併用について

もし、おたふくかぜワクチンを接種する前に他の生ワクチンを接種した場合には、それから27日以上間隔を空けてからおたふくかぜワクチンを接種します。
また、おたふくかぜワクチンを接種する前に他の不活化ワクチンを接種した場合には、それから6日以上間隔を空けてからおたふくかぜワクチンを接種します。

 

また、医師が必要と認めた場合には、他のワクチンと同時に接種することができます

 

輸血、またはガンマグロブリン製剤の投与から3か月以上間隔を空ける

輸血、またはガンマグロブリン製剤投与後3か月以内におたふくかぜワクチンを接種することはできません
これは輸血、またはガンマグロブリン製剤中に、おたふくの原因ウイルスのムンプスウイルスに対する抗体がある場合(血液提供者におたふくに対する免疫があった場合)、ワクチンで接種したムンプスウイルスが増殖を妨げられるためです。
もしそうなると、期待していたワクチンの効果が減弱してしまう、または無くなってしまうおそれがあります

 

ふくかぜワクチンの効果が現れるまでの期間

おたふくかぜワクチンは生ワクチンです。
生ワクチンは接種してから4週間後にワクチンの効果が現れます

 

また、一度できた免疫は長く持続しやすいです。

 

おたふくかぜワクチンの副反応について

もしおたふくかぜワクチンに対してアレルギー反応を示した場合、じんましん、呼吸困難などのアナフィラキシーを起こす場合があります。

 

また、おたふくかぜの合併症としてみられる、精巣炎や難聴が起こることもあります。
その他頻度は少ないものの、髄膜炎、脳炎、血小板減少性紫斑病が現れることもあります。

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