小児肺炎球菌を接種するタイミングは?副反応はどのようなものがあるのか?

小児肺炎球菌ワクチンの概要、接種時期、接種できる条件、副反応について

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小児肺炎球菌ワクチンは小児に起こる肺炎球菌感染症を予防するためのワクチンです。
肺炎球菌は小さな子供に髄膜炎を起こすことがあるので、その予防のためにワクチン接種が行われています。
ここではこの小児肺炎球菌ワクチンについて詳しく紹介します。

小児肺炎球菌ワクチン接種が必要な理由

低年齢の小児に起こりやすい感染症であるため

小児における肺炎球菌感染症の約50%は0歳時に起こります
肺炎球菌は細菌感染症の原因菌としては有名なもので、肺炎の原因ではインフルエンザ菌に次いで多い原因菌です。
小児には主に肺炎や急性中耳炎を引き起こします

 

肺炎球菌感染症の重症化を防ぐため

肺炎球菌感染症が重症化してしまうと、血液中で肺炎球菌が増殖してしまい(菌血症)、全身に重篤な症状を引き起こします。
さらに、重症化によって、細菌性髄膜炎が起こることもあります。
細菌性髄膜炎になると、頭痛、嘔吐、意識を失う、発熱、けいれんといった症状が引き起こされます。
肺炎球菌による細菌性髄膜炎は特に深刻で、死亡率は約10%です。
命は助かったとしても、後遺症が残ることも多いです
その他、重症化した場合には播種性血管内凝固症候群(DIC)が起こることがあります。

 

こういった肺炎球菌感染症による重症化を予防するためにも小児肺炎球菌ワクチンの接種が推奨されます。

 

肺炎球菌ワクチンを接種できない人

以下の条件のいずれかに該当する場合は肺炎球菌ワクチンを接種することができません。

 

@肺炎球菌ワクチン、またはジフテリアトキソイドに対してアナフィラキシー(アレルギー反応)を起こしたことがある
A明らかな発熱がある
B明らかに重篤な急性疾患にかかっている
Cその他、予防接種を受けることが不適当な場合

 

@のジフテリアトキソイドに関してですが、ジフテリアトキソイドとはジフテリア菌が放出する毒素のことです。
肺炎球菌ワクチンの肺炎球菌はこのジフテリアトキソイドと結合されている状態になっています
よって、ジフテリアトキソイドに対してアレルギー反応を起こす場合には、この肺炎球菌ワクチンでもアレルギー反応を起こす可能性が高いのです。

 

ちなみに、ジフテリアトキソイドは三種混合ワクチンや四種混合ワクチンに含まれています
よって、これらのワクチン接種時にアナフィラキシーを起こした場合には、肺炎球菌ワクチンを接種することができません

 

肺炎球菌ワクチンの接種のタイミング

肺炎球菌ワクチンは生後2か月から接種することが可能となります。
接種の回数は初回に接種したタイミングによって異なります。
ただし前述の通り、小児肺炎球菌は0歳時に約半数が感染するので、接種のタイミングはなるべく早い方がいいです
生後7か月に達するまでに1回目の接種を行うことが推奨されています

 

生後2か月から生後7か月に達するまでに初回接種を行う場合

合計4回の接種を行います。
初回免疫では3回の接種を行います。
1回目の接種から2回目の接種までは27日間以上間隔を空けます。
2回目の接種から3回目の接種までも同様に27日以上間隔を空けます。
これで初回免疫が完了します。
そして追加免疫として4回目の接種を行います。
4回目は生後12か月以降に行います。
生後12〜15か月の月齢の間に4回目の接種を行うことが推奨されています。

 

生後7か月から生後12か月に達するまでに初回接種を行う場合

合計3回の接種を行います。
初回免疫として2回の接種を行います。
1回目の接種から2回目の接種までは27日以上の間隔を空けます。
追加免疫として3回目の接種を行います。
3回目の接種のタイミングは2回目の接種から60日以上間隔を空け、なおかつ生後12か月以降に行います。

 

生後12か月から生後24カ月に達するまでに初回接種を行う場合

合計2回の接種を行います。
1回目の接種から60日以上間隔を空けて2回目の接種を行います。

 

生後24か月から6歳に達するまでに初回接種を行う場合

肺炎球菌ワクチンの接種は1回のみとなります。

 

他のワクチンとの接種間隔、併用について

肺炎球菌ワクチンを接種する前に他の生ワクチンを接種している場合には27日以上間隔を空けて肺炎球菌ワクチンの接種を行います。
また肺炎球菌ワクチンを接種する前に他の不活化ワクチンを接種している場合には6日以上間隔を空けて肺炎球菌ワクチンの接種を行います。

 

また、医師の判断で他のワクチンと同時に接種することができます

 

肺炎球菌ワクチンの副反応について

肺炎球菌ワクチンの副反応で頻度の高いものは発熱、注射部位の腫れ、注射部位が赤くなる、といったものです。

 

これらと比較して頻度は低いものの、ワクチンに対する免疫の過剰反応でアナフィラキシーショックを引き起こすことがあります。
発疹、嘔吐、意識の低下といった症状が現れた場合には早めに医師に相談しましょう。

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