子どもの発熱はなぜ起こるの?
子どもの発熱は、多くの保護者が最初に直面する健康上の悩みのひとつです。発熱とは、一般的に体温が37.5℃以上になった状態を指します。発熱そのものは病気ではなく、ウイルスや細菌などの外敵と戦うための体の防御反応です。
発熱の主な原因
- ウイルス感染症:風邪(上気道炎)、インフルエンザ、RSウイルス感染症など
- 細菌感染症:扁桃炎、中耳炎、尿路感染症など
- 突発性発疹:生後6か月〜1歳頃に多く、高熱が3〜4日続いたあと発疹が出る
- 予防接種後の反応:接種後1〜2日以内に一時的に発熱することがある
すぐに救急・病院へ行くべきサイン
以下の症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。
- 生後3か月未満の赤ちゃんが38℃以上の発熱
- 意識がもうろうとしている、呼びかけに反応しない
- けいれんが起きている(熱性けいれんを含む)
- 呼吸が苦しそう、唇が紫色になっている
- 水分が全くとれず、おしっこが6〜8時間以上出ていない
- 首がかたい、光をひどく嫌がる(髄膜炎の疑い)
自宅でできるケアのポイント
水分補給が最優先
発熱中は汗をかいて脱水になりやすいため、こまめな水分補給が非常に重要です。母乳・ミルク、経口補水液、麦茶などを少量ずつ頻繁に与えましょう。
衣服と室温の調整
寒気を感じているときは薄手の毛布などで保温し、熱が上がりきって顔が赤くなっていたら、厚着をさせず通気をよくしてあげましょう。室温は18〜22℃程度が目安です。
解熱剤の使い方
子ども用の解熱剤(アセトアミノフェン製剤)は、38.5℃以上で子どもが辛そうなときに使用します。ただし解熱剤は熱を下げる対症療法であり、病気そのものを治すものではありません。使用する場合は必ず医師・薬剤師に相談しましょう。
発熱のときに「してはいけないこと」
- アスピリン(アセチルサリチル酸)を子どもに使わない(ライ症候群のリスク)
- アルコールで体を拭かない
- 無理に食事を食べさせない
- 熱が下がっても、すぐに激しい外出・運動はさせない
まとめ:発熱は「状態を見極めること」が大切
発熱の数値だけでなく、子どもの顔色・機嫌・水分摂取の状況を総合的に見ることが重要です。熱が高くても元気に遊んでいれば様子を見られる場合もありますし、熱が低くても状態が悪ければ受診が必要です。迷ったときは、地域の「小児救急電話相談(#8000)」を活用しましょう。